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見る・遊ぶ長命寺
天台宗 大慈山聖観院 長命寺
当山は、天安元年(857年)春3月、慈覚大師(天台宗第三世座主円仁)御巡錫のとき、台の景勝の浄地に道場を建てられる。その後、落雷により藤原秀衡公の御生母の護持仏を遷座するも、幾多の興廃などにあい、建久4年(1193年)5月現在地に建立する。往時の大伽藍は雷火など数回の火災にあい失う。
仮仏殿にて法燈を護持するも、昭和46年当山第二十六世貞教大僧正、檀信徒の父祖3代にわたる再建悲願により大円成なる。
本尊は「阿弥陀如来」である。
下野三十三観音霊場「第十五番札所」である。
本堂上の菊花御紋章は京都青蓮院門跡より孝明天皇常用輿の門を下賜されたものである。
本堂は、古くは寺子屋として地元の子どもの教育の場であって、「下高根沢小学校」の前身となった。
観音堂は、治承元年(1177年)行基菩薩作、聖観世音菩薩を安置したものであったが、山火の災いにて失い現尊像、御堂は鎌倉時代中期~後期のものである。御開帳は33年に一度のみであり、最後は令和5年であった。
境内には幾度の火災などにもめげず、その歴史を語るがごとく、欅の大木や山桜などの展望の雄大さが南高八景の一つに選ばれている。
また、境内の山門の上に一際大きく聳える山桜の大木は町内一の早咲き桜として知られ、一足先に春の訪れを告げ、地元の人々を楽しませている。山桜業林は「町指定天然記念物」となっている。